2013.10.01
スミレのブーケ

幼いころ通っていた教会でもらった一枚のカード。そこに描かれていた「スミレのブーケ」それを自分の手で作ってみたいというのがアレンジを学びたいと願った原点だった。

布花のスクールで学んで作ったスミレ。しかし、それをブーケにするには「フラワーアレンジ」のテクニックが必要なことをそのころ初めて知る。

同じころロンドンに暮らしていた友人が「ヨーロッパで一番古いフラワーアレンジの学校が私の住む街にあるのよ」とパンフレットを送ってきてくれた。

真っ白で花の部分だけエンボス加工されたおしゃれなパンフレットに魅了され英国で学ぶことになった。

学校の授業でプリンスオブ・ウェールズという品種の香りのよいスミレでブーケを作った感動は30年近くたった今も心に残っている。街を歩くと頬が痛くなるようなクリスマス前のレッスンだった。

あれから30年。最初5名のスタッフでスタートしたフラワーボックスもすっかり大所帯になった。今年のオータムスクールにはそのころからご縁のあった花仲間がたくさんお越しくださる。あの頃学生だったのに小学生のお母さんになっている方。子連れで来られていたのに今ではお孫さんがあのころのお子様の年齢に近くなって来られた方・・・

今まで素敵な出会いに感謝してきたけれど今年のオータムスクールではその方々と再会できることを嬉しく思っている。ご縁があって出会えた花仲間お一人お一人にお伝えしたい。「出会ってくださって本当に有難う!」と

日英フラワーアレンジメント協会チェアーパースン かわべやすこ