2014.07.01
出版に寄せて

ヒマワリが似合う季節になりました。もう3か月前の事になりましたが今春、満開の桜の中で無事出版記念パーティをさせて頂くことができました。
全国からお越しいただきました皆様方に心よりお礼を申し上げます。

本を出版するということは歩み続けてきた人生の中でふと立ち止まるという行為に似ていると思いました。
歩いている時は見えなかった景色や日常の雑事に流されて心に引っかからなかったこととじっくり向き合うことができる貴重な時間でした。エッセィに登場して下さった方々や同時代に夢を語り合った友人には是非見ていただきたいと思い本をお送り致しました。

英国でずっと親代わりをしてくださったニコルソンご夫妻はもう鬼籍に入られましたが妹様から「ずっと二人の事を忘れないでいて下さってどうも有難う」というお電話を頂き「忘れることは無いですよ!一生忘れることはできません!」と思わず叫んでしまいました。
安曇野の絵本美術館の酒井館長からはうっとりするほど美しい文字で書かれた絵本のような優しいお手紙をいただきました。
東京のボスからは「10冊と言わず20冊まで頑張りなさい。」というメールをいただきました。以前彼は私が書いた見積書を見て「こんな金額は安すぎる。この2倍の予算を取ってあげよう。そのかわり海外での勉強は続けなさい。」というアドバイスをくださった方です。
お母様の介護を永年にわたり続けているかつてのスタッフからは「旅行に行けない私だけど本を読んだ後どこかの旅から戻ってきたような気がした。」とお手紙をいただきました。キラキラの感性は昔のままでした。

それぞれの人生の大切な時間をわたしの本を読んだり眺めたりして下さるために使ってくださった。ということが何より嬉しく思えます。改めて感謝の気持ちをお伝えさせて頂きます。本当にありがとうございました。そしてこれからも宜しく。
何年後かの8冊目の出版記念パーティをどうかお楽しみに!

日英フラワーアレンジメント協会チェアーパースン かわべやすこ